地泉院について
地泉院は、弘法大師空海が日本に伝えた真言密教のお寺です。
ご本尊様は、子安延命地蔵尊(秘仏)でございます。安産・厄除け・供養のお地蔵さんとして昔より親しまれてきました。地泉院の概要をお話します。
宗派
弘法大師空海が日本に伝えた真言密教 真言宗智山派のお寺です。
宗派問わず、お参りいただけます。
総本山は京都 東山七条の智積院
大本山には成田山 新勝寺、川崎大師 平間寺、高尾山 薬王院
別格本山には大須観音 寶生院、高幡山 金剛寺 がございます。
歴史
今から600年ほど前、
第97代後村上天皇(ごむらかみ てんのう)の皇子 寶生院の宮のお妃が御懐妊(妊娠)された折、
天皇の勅諚(命令)によりこちらのお地蔵さまに17日間湧水(地の泉)をお供えし
安産祈願をされました。
その時お生まれになった皇子が、土御門二品任瑜法親王(つちみかど にほん にんゆ ほうしんのう)であります。
土御門二品任瑜法親王 は大須観音第3世住職となられ、
1394年(室町時代 応永元年)に地泉院を開山されました。
尾張徳川候も篤く帰依され、
ご本尊を納めてある御厨子は尾張徳川家 御寄進のものであります。
徳川軍の一部隊が関ケ原の合戦へ向かう途中
木曽川にさしかかり地泉院に一泊、戦勝祈願をし
その勝利の御礼に御厨子を寄進されたと伝えられています。
地泉院の仏さま
境内には
観音さま、お地蔵さまをはじめたくさんの仏さまがいらっしゃいます。
また、本堂には
御本尊 子安延命地蔵尊をはじめ、大黒天、不動明王、弘法大師、興教大師、聖観世音、十一面観音、釈迦如来、愛染明王、金剛力士、文殊菩薩、普賢菩薩、白寿観音など約三十体の仏さまがまつられています。
その中でも主な仏さまご紹介します。
御本尊 子安延命地蔵尊
秘仏であり、写真は御前立のお地蔵さまです。
後ろのお厨子に収められている本尊さまは、座像の大きなお地蔵さまであります。
古代インドのサンスクリット語で「クシティ・ガルバ」と呼ばれ、それが意訳されて「地蔵」となりました。
クシティは「大地」、ガルバは「胎内」という意味で、大地が万物を育むように、人々を救う力を持つ存在とされています。
お地蔵さまの主な役割は、
お釈迦様が入滅された後、弥勒菩薩が現れるまでの間、人々を救済することです。
特に、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道)を巡り、それぞれの世界で苦しむ人々を救うとされています。
大黒天
商売繁盛・財運向上・家内安全の御利益がございます。
一般的に広く知られているのは、ふくよかで笑顔の大黒天かと思います。
しかし、当山は怖いお顔をされている大黒天です。
大黒天はもともとインド神話で破壊と再生を司る「シヴァ神」=破壊神だったのです。
その後、 日本の仏教に伝わり 大黒天は打ち出の小槌と大きな袋を持ち、笑顔で福徳を授ける神として信仰されるようになりました。
日本に伝わった室町時代以前にはほっそりとしておられ、怖いお顔をされていました。
その名残が感じられる大黒天であります。
荼枳尼天 (だきにてん)
開運出世、商売繁盛、福財 の御利益がございます。
元々はインドのダーキニーという、人の死期を予知し、その心臓を食べるという鬼女であったとされます。
後に仏教に取り入れられ、大日如来の説法を受けて善神となり、人の魂を食べる代わりに欲望を叶える力を持つとされました。
日本では、稲荷信仰と結びつき、狐に乗る天女の姿で表されることが多いです。
日本では、白いきつねに乗っている荼枳尼天 が大半ですが、当山のダキニ天は白いジャッカルに乗っております。
ジャッカルは、ダーキニーがインドで乗っていたとされる動物で、日本に伝わる際に狐に変化したという説がございます。
秘仏でありますので、普段は公開しておりません。毎年11月の地蔵流しにて御開帳しています。
円空仏
円空上人後期の作
江戸時代前期
円空上人は生涯に約12万体もの仏像を彫ったと伝えられております。
その多くはノミの跡を残した素朴な鉈彫りという作風で、一本の木から彫られています。
どこか微笑んでいるようで、温かな親しみやすい表情をされているのが特徴です。
秘仏でありますので、普段は公開しておりません。毎年11月の地蔵流しにて御開帳しています。